こんにちは。はまだ歯科クリニックです。

審美歯科の世界では、技術革新が日々進行しています。

その中でも特に注目を集めているのが、セレック治療です。

この記事では、セレック治療のメリット、デメリット、そしてその全体像について詳しく解説します。

歯科治療に関心のある方や、より美しい笑顔を求める方々に、白い歯の情報を提供します。

セレック治療とは何か？

セレック治療は「CERAMIC RECONSTRUCTION（セラミック修復）」の略で、コンピューターを用いたデジタル技術を駆使して、歯の修復物の設計と製作を行う治療法です。

この治療法では、精密な3DスキャンとCAD/CAM技術が利用され、患者さんのお口の中の状態に合わせた修復物を製作します。

セレック治療では、光学技術を使って口の中の歯の形を高精度でデジタルデータとして読み取ります。

このデジタルデータを基に、コンピュータ制御の精密加工機械でセラミックブロックから白い歯を削り出していきます。

セラミックという、強度が高く自然な透明感を持つ素材は、本来の歯によく似た美しい歯冠を作り上げます。

そして、できあがったセラミックの新しい歯を、すぐに口の中に装着できます。

わずかな時間で白く輝く笑顔を取り戻すことがセレック治療の醍醐味です。

デジタル技術を駆使して、あなただけの歯をいとも簡単に甦らせる、それがセレック治療なのです。

 

セレック治療こんな方におすすめ

 こんなお悩み、ありませんか?

「笑う時、前歯が気になる」

「銀歯がコンプレックス」

「金属アレルギーを改善したい」

そんな方にオススメなのが、セレック治療です。

セレック治療は、セラミックで前歯の形や色、すき間を修正する治療法です。1日で白い歯が製作できるのが大きなメリットです。

具体的には、変色した歯を白く美しく、銀歯や欠損を目立たなく修復できます。

金属アレルギーの方にも安心して受けられる治療法で、笑顔の質を高めてくれます。

前歯の審美性を気にされている方は、セレック治療を検討してみてはいかがでしょうか。

セレック治療のメリット

仕上がりのスピード

セレック治療の最大のメリットは、そのスピードと精度です。

従来の治療法では歯科技工士の熟練した技能と多大な時間を要しましたが、セレックでは来院回数を減らせる場合が多いです。

また、デジタル技術による精密な測定は、より自然に見える結果をもたらします。

セレック治療は、コンピューター制御のCAD/CAM技術を使って、工程が効率化され、クラウン、インレーなどの修復物をその日に作製できる治療法です。

特に笑った時に見える銀歯の改善に効果的で、来院回数が少なく銀歯を白く仕上げることができるのが大きなメリットです。

セレック治療なら、銀歯が白い歯に変わるので、笑顔に自信が持てるようになります。銀歯がコンプレックスな方にはぴったりの治療法といえるでしょう。

銀歯以外にも、歯の形状改善や詰め物、入れ歯の修理など幅広く対応できます。

歯の審美性を高めたい方はぜひ検討してみてください。

虫歯になりにくい

セレック治療で使われるセラミックは、金属材質と比べて歯への接着性が高い素材です。

セラミックと歯の間が密着しているため、細菌が入り込む余地が少なく、虫歯が生じにくいのです。

加えて、最新の3Dスキャナーで歯を精密に撮影しデジタルデータ化することで、歯との適合性抜群の補綴物を作製できます。

歯との間に隙間がないため、二次虫歯を防ぐ効果が期待できるのです。

セラミックは歯の表面が滑らかで、細かい凹凸が少ない素材です。

そのため、歯磨きの効果が高く、歯ブラシや歯間ブラシでプラークを取り除きやすい性質があります。

加えて、セラミック自体が親水性が低いことからも、歯垢の付着が起こりにくいのです。

滑らかな表面と親水性の低さの相乗効果で、セラミックは付着したプラークを歯ブラシで落としやすく、好ましい口腔環境を保ちやすいので虫歯になりにくいです。

型取りが必要ない

従来の治療では、印象材を使って口の中の型取りが必要でした。

しかしセレック治療は、3Dスキャナーで歯を撮影するデジタル技術を使うため、印象採得という不快な工程が不要です。

型取りが苦手な方でも安心して治療が受けられるのが魅力です。

変色しにくい

セレック治療で使用されるセラミックは、非常に変色しにくい素材です。

金属やレジン素材とは異なり、セラミックは飲食物やタバコの影響をほとんど受けません。

鮮やかな透明感を長期間保つことができるのです。

例えば、コーヒーや紅茶、カレー等の着色飲食は避けられません。

しかしセラミックなら、そうした飲食後の歯の汚れもブラッシングで簡単にきれいに落とすことができます。

仮に、微細な着色が生じたとしても、歯科医院での定期的なポリッシング(研磨)で容易に元の美しい状態を取り戻せます。

長くキレイな歯並びを保ちたいのであれば、セラミックを使ったセレック治療が理想的です。

従来の手作業によるセラミック治療は、技工士の熟練した技能と多大な時間を要します。しかしセレック治療は、コンピュータ制御のデジタル技術を取り入れたことで工程が効率化されました。

まず口腔内スキャナーで歯列の3Dデータを高精細に捉えます。そのデータを基にコンピュータが最適な形状をシミュレーションし、機械が製作するのです。この一連のプロセスが迅速かつ精度高く行われるため、手作業に比べ大幅なコストダウンが可能なのです。

デジタル技術と機械の精度向上が、低価格で機能性を損なわない高品質な治療を実現したのがセレックの意義といえます。

セレック治療のデメリット

セレック治療にはいくつかのデメリットも存在します。

例えば、高い技術力を要するため、すべての歯科医院で提供されているわけではありません。

またセレックによる詰め物・被せ物の治療は、自費診療となります。

しかし、セレック治療の完成度の高さは他の治療法とは比較にならないほどです。

ただし、手作業によるセラミック治療と比べると費用が抑えられます。

短い期間で美しい笑顔を完成させてくれるのですから、その価値は十分にあると言えるでしょう。

また、セレック治療では、審美性と耐久性を高めるために厚みのあるセラミックを被せます。

しかしセラミックの厚みゆえに、歯をある程度削る必要が生じます。

この切削量は、大きくなりがちですが、セラミックなら長期的審美を保証できるので、ある程度の切削はやむを得ない面もあるでしょう。

また、症例によってはセレック治療が非推奨となるケースもあります。

切削後の歯が細く弱々しい場合や、かみ合わせに問題がある場合などです。

健全な歯質やかみ合わせが基本となる点は、他の治療法と変わりません。

セレックの適応外と判断されても決してがっかりすることはなく、場合によっては保険併用治療を勧めることもあるでしょう。

手作業で作るセラミックの詰め物やかぶせ物にも言えることですが、強い力が加わったときに、割れてしまうことがあり注意が必要です。

 

セレックとセラミック治療の違い

セレック治療は、歯科界でも“CAD/CAM技術”と呼ばれるデジタル制御の技術を取り入れた治療法です。

口内スキャナーによって歯の形状をデジタルデータ化し、コンピュータ上で理想の形を設計し、さらに詰め物やかぶせ物を機械加工で製作するのです。

一方、従来のセラミック治療は歯科技工士の手作業によって行われます。

印象採得後、石膏模型を作製し、それを参考に一つ一つ手の平で詰め物やかぶせ物を作っていきます。

セレック治療は機械の精度とスピードを活かせるため、作業時間と費用を大幅に抑えることが可能です。

デジタル技術の精度も手作業に勝るとされています。

しかし、奥歯や複雑な症例には手作業のほうが向いているなど、特徴が異なることも事実です。

まとめ

セレック治療は、審美歯科分野における大きな進歩の一つです。

この治療法は、効率的かつ精度の高い治療を可能にし、多くの患者さんにとって魅力的な選択肢となっています。

しかし、治療を受ける際には、そのメリットとデメリットを十分に理解することが重要です。

セレック治療に興味がある方は、ぜひ当歯科医院にご相談ください。