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乳歯の役割

2024年8月12日

私たちは、まず乳歯が生え、その後永久歯に変わります。

その理由は2つあり、1つ目は永久歯が生えるまでに時間がかかること、2つ目は栄養摂取が必要ということです。

永久歯ができあがるには5年以上の長い年月がかかります。

しかし永久歯ができるまで、ずっと母乳やミルクで栄養を取るわけにはいきません。

なぜなら、母乳やミルクだけでは子供に必要な栄養が満足に摂取することができないからです。

そのため、永久歯ができるまで食べ物を噛めるようにするために、乳歯が必要なのです。

また、乳歯は歯と歯の間に隙間があることが多いです。

これは、乳歯より大きな永久歯が生えてきても、歯が綺麗に並ぶようにするためです。

子供のすきっ歯が気になる方も多いかもしれませんが、隙間があることを過度に心配する必要はありません。

しかし歯の生え変わりの時期、この隙間に舌を入れる癖がついてしまう子供もいます。

この癖によって歯並びが悪くなる可能性があるため、周りの大人が注意してみて、癖がついている場合は、やめるように促すことをおすすめします。

 

永久歯とは

永久歯とは、乳歯の後に生えてくる歯のことです。

永久歯は、6歳~12歳頃に生えそろい、亡くなるまで使う歯となります。

永久歯に生え変わりの時期も個人差が大きいため、多少時期がずれたとしても過度に心配する必要はありません。

親知らずも合わせると、合計32本生えてきます。

親知らずは退化しているため、生えてこない方もいます。

生えてきた際は、虫歯になりやすかったり、横向きに生えたりすることもあるため、抜歯する必要がある場合もあります。

また永久歯は、一生使う歯のため、頑丈にできています。

エナメル質や象牙質の厚みは乳歯の約2倍もあったり、本数も32本ととても多いのです。

しかしそんな丈夫な永久歯とはいえ、生えたての2年くらいの間はまだ弱く、虫歯になりやすいので注意しましょう。

乳歯の生え変わりの時期に気を付けること

永久歯に生え変わる時期は、虫歯ができやすい時期です。

特に乳歯の奥に生えてくる永久歯は、奥にあることに加えて、歯の上に歯茎がかぶっている期間が長いです。

そのため歯磨きをする際、歯ブラシが届きづらく、虫歯になりやすいのです。

このような理由から、乳歯から永久歯に生え変わる時期はより歯磨きや日々の食生活に配慮することが大切です。

また、歯科医院では歯科検診に加えて、フッ化物の塗布を行ってもらえます。

他にもシーラントという虫歯の予防処置を行ってくれる場合もあります。

シーラントは、歯の溝をコーティングしてくれるため、汚れが溜まりにくく、虫歯の進行を防いでくれるのです。

日々の家庭での口の中のケアだけで不安な方は、ぜひ一度当歯科医院にご相談ください。

 

乳歯が抜けない場合

乳歯から永久歯の生え変わりの時期は個人差が大きいため、そこまで気にする必要はありません。

しかし、乳歯がまだあるのに永久歯が生えてきた場合には、歯科医院の受診をおすすめします。

そのまま放置してしまうと、永久歯の歯並びが悪くなってしまう可能性があるのです。

歯並びが悪くなると食事が上手く取れなくなる、虫歯や歯周病になりやすくなる、顎の骨に負担がかかるなどの、よくない影響を及ぼす可能性があります。

そのため、乳歯が生えているのに永久歯が生えてきてしまった場合は、すぐに当歯科医院にご相談ください。

乳歯の時期から気をつけること

乳歯から永久歯に生え変わるとはいえ、虫歯を放置することは危険です。

ここからは、乳歯の時期から虫歯にならないために、気をつけておくべきことをご紹介します。

乳歯の時期のセルフ

乳歯が生えてきたら、まずはいきなり歯ブラシでの歯磨きではなくても問題ありません。

まずは歯磨きの練習を、するようにします。

ガーゼや綿棒で、歯の表面を拭くことから始めます。

これによって、お子さんが口の中に物がはいってくる感覚に慣れていくのです。

そしてこのケアに慣れてきたら、次は子供用歯ブラシで歯の表面を触る練習を行います。

まだこの段階で、ゴシゴシ磨く必要はありません。

これに少しづつ慣れてきたら、徐々に歯を磨いていったり、歯を磨く回数や時間を増やしていきます。

食後に歯磨きをすることが習慣になることがベストですが、毎食後行うのが難しい場合でも、1日1回寝る前だけはしっかりと仕上げ磨きをしてあげましょう。

歯磨きをするときのポイントですが、長い時間ダラダラと行っても意味がありません。

優しい力で1本5秒程度を目安に、丁寧に磨いていきます。

上唇の裏側は、磨かれるのを嫌がる子も多いですが、その分汚れも溜まりやすい部分のため、しっかり磨いていきましょう。

 

乳歯の時期の歯科医院でのケア

このように家でセルフケアをしっかり行っていても、完璧ではありません。

家での歯磨きでは落としきれない汚れを落としてくれたり、虫歯予防作用の大きいフッ化物を塗布してくれるのは歯科医院のみです。

フッ化物を塗布することで、虫歯予防をすることができます。

半年に1回ほどのフッ化物塗布では、虫歯予防作用は20%程度と低いことがわかっています。

そのため、継続的に歯科医院でのケアを行うことが大切です。

フッ化物の塗布に興味がある方は、ぜひ一度当歯科医院にご相談ください。

 

まとめ

以上で乳歯と永久歯の違いについてのお話しを終わります。

乳歯から永久歯に生え変わるのにはしっかりと理由があるということがわかりました。

乳歯から永久歯に生え変わるとはいえ、乳歯の頃は虫歯になりやすいので歯のケアを怠るのは厳禁です。

乳歯の頃から自宅でのセルフケアや、歯科医院での歯科検診、虫歯予防対策が大事です。

もちろん永久歯になってからもこれは変わりません。

もし、歯科ケアのことで気になることがございましたら、ぜひ一度当歯科医院にご相談ください。

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